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体力温存 [読書]

「体力温存」とタイトルつけましたが
ただ単に 金欠病ってだけで どこにもお出かけできずに
お風呂読書満喫してました。

吉原手引草

吉原手引草

  • 作者: 松井 今朝子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本

同僚(男性)が「これ おもしろいよ」と 貸してくれたのが 数か月前。
借りっぱなしでござんす。
したら 「あれ もう あげるよ」と 言っていただき
やっと お風呂に持ち込むことができたとですよ。
(借り物だと お風呂読書できないからさぁ なかなか読み始めれらんのよね←言い訳)

昨日と今日で 一気に読めました。

『ある人物(聞き手)』が 吉原で起きた事件
(読み始めは どんな事件が起きたのかさえ分らない)について
関係者に聞き込んでいくかたちで 話は進んでいきますが
『ある人物(聞き手)』の声は聞こえない(関係者が語るだけで直接登場しない)。
吉原手引草立ち読み
 ↑こんな感じで『ある人物(聞き手)』が
今、何をしているのか何を言ったのか間接的に知るんです。
そして、『ある人物(聞き手)』の正体は 最後の最後にならないとわからない。
(途中で二枚目のいい男ってことは わかるんだけどね)

関係者(=吉原で働く人々)の語りで、吉原の成り立ち・作法・しきたり・何が粋で何が野暮なのか
『ある人物(聞き手)』と一緒に読み手である私は吉原を知っていき また華やかな世界を想像する。

どんな事件が起きたのかは 半分くらい読み終えてやっとわかり
それからも、事件の輪郭は ぼやけたまま話が進んでいく。
帯の書籍紹介文には どんな事件が起きたのか書かれちゃってるけど(←あかんくない?)
ってことで 以下 ●で伏字にしてみました。
なぜ、吉原一の●●●●は、●●と●●●したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあらたな傑作! ...」
今回お風呂に持ち込むためにカバーも帯も外してて 読んでなかったのはラッキーだったな。
(といいつつ これから読む方も私と同じように事件がはっきりせず 悶々として欲しいだけなの)

で 納得の結末でした。
最後の一文
いや、吉原では葛城と呼ばれた花魁を、ハハハ、拙者はひと目見たいと願うばかりだ。
に むちゃくちゃ共感っす。
個人的に 平様にも 会ってみたい・・・。


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